Archive for 2012年4月4日

日本人の子育て

かつて幕末から明治にかけて日本にやってきた欧米人たちは、「日本人の子育ては世界一だ」ということをおしなべて語っています。

フレイザー婦人という人は、「日本の子どもは、怒鳴られたり、罰を受けたり、くどくど小言を聞かされたりせずとも、好ましい態度を身につけてゆく。彼らに注がれる愛情はただただ温かさと平和で包みこみ、その性格の悪いところを抑え、あらゆる良いところを伸ばすように思える」と言いました。また、イザベラ・バードという人は、「私はこれほど自分の子どもに喜びを覚える人々を見たことがない。子どもを抱いたり、背負ったり、歩く時は手を取り、子どもの遊びを見つめたり、それに加わったり、絶えず新しいおもちゃをくれてやり、野遊びや祭りに連れてゆき、子どもがいないとしんから満足することができない。他人の子どもにもそれなりの愛情と注意を注ぐ。日本人の子どもへの愛は、ほとんど、「子ども崇拝」の域に達している。という記述が残っています。外国の人は、よくこれだけ細かく日本人を見ていてくれたと思います。今ではとてもありがたい記録ですね。

日本人にはこのような子育てのすぐれた遺伝子を持っているという自信をもち、改めて子育てについて考え、我が子にもお隣の子にも温かいまなざしを与え続けてほしいと切に願っています。

ごあいさつ

◎幼児期 このすばらしき時代

「大人の役目は、子ども本来の仕事をさせてあげるためだけに存在する」
「子どもの時代は神聖にして侵すべからず」という言葉があります。

また、ドビュッシーの音楽には、「子どもの領分」という組曲があります。
シュタイナーは、「人間性の理解、幼児の理解から始まり、
子どもの本質は大人の世界のそれと混同してはいけない」と説きました。
フレーベルは子ども時代の遊びに生命力を見出し、
「遊びは人を強くする精神的沐浴」と言いました。
日本では、江戸時代にあの水戸の黄門様が
「童子はまさに童子たるべし」と説きました。

これらの言葉は、子ども本来の育ちをゆがめず、
すべて子どもへの愛情の表現であり、子ども崇拝の念と言えるでしょう。

しらゆりの子ども観の全ては、ここからはじまり、
子どもを敬愛することにあります。
しらゆり幼稚園の日常、行事、カリキュラム、環境は
それを具現化したものです。
◎プロフィール

園長 吉羽克彦
1952年4月14日生
青山学院大学文学部卒業
於 明星大学―幼稚園教諭免許状取得
◎やきもの教室のこと

大学時代は古美術研究会というクラブの工芸班に所属していました。
もともと陶器が好きだったこともあり、全国各地の窯元や美術館を巡っていました。
自分でも都内の窯を持っている方の所で作陶したりしていました。
幼稚園開園5年目には念願の陶房を築き、園児の作品を焼いてみましたところ、
ピカソのセラミックより素晴らしい、大人の予想をはるかに越えた作品が生まれ驚きでした。
それ以来、この幼児期の貴重な作品を残すことに使命感を覚え至上の楽しみとしています。
幼児期の元気さ、また、不思議な、芸術的、天才的な造形の才能を
永遠に記録する方法として、陶芸の制作を行っています。
(母親の陶芸教室も開設しています。)